第4の治療法(2)

和田先生が5年以上も前にさじを投げた患者さんが外来にひょっこり訪ねてきたのです。「とっくの昔に亡くなっているはず」と思い込んでいた患者さんに「いったい何をされてきたのか」をビックリ仰天しながら尋ねると「ワラにもすがる思いで食生活を見直したらこうなりました。」と。

患者さんは毎日の食事を玄米・豆腐・野菜を中心とするものに変えたら、がんがおとなしくなったそうです。

民間療法には怪しいものもあり、中には高額な治療費がかかる詐欺まがいの療法もあるので、患者さんの話を鵜吞みにせず、それでも標準がん治療では考えられない位の長期生存者を目の当たりにして、和田先生はこれを裏付けるエビデンス(統計学的証拠)を調べようとしました。

そして海外の研究論文を丹念に探ってみたら次々と興味深い科学的事実が見えてきました。(続く)

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