第4の治療法(4)

がんの性質を逆手に取ることにより、がんが住みにくい体質にすることが最終目標でそれには大まかに「大原則」と「8つの基本ルール」があります。

ここでは「大原則」を説明します。「大原則」とは、植物性の食材を中心に精製、加工されていないものを丸ごと食べる、です。この植物性というのは「アルカリ化」という言葉がキーワードになっていて「がん細胞周辺の環境を酸性からアルカリ性に変えること」を意味します。難しくなりますが、がん細胞は取り込んだ塩分(ナトリウム)をブドウ糖から変換した酸と交換し、酸を細胞外に排出することで細胞周辺の環境を自身が活動しやすい酸性に傾けます。

ですから、がん患者は塩分の摂取をできるだけ控えるのが必要というのがわかります。そしてすべての食材で酸性に傾くか、アルカリ性に傾くかのどちらかの働きを持っていて、これを和田先生は尿pHで判断しています。カリウムは塩分(ナトリウム)を体外に排出する働きがあるので、尿中のカリウムがナトリウムの11倍を超えるとがんがおとなしくなっていくということがわかっているそうです。

尿pHはがん細胞周辺の環境のpHを反映する指標で例えば、マイナス(-)に傾くほど尿pHのアルカリ性化が進み、プラス(+)に傾くほど尿pHの酸性化が進むことを意味します。

例えば、「肉・肉製品」を食べた場合、+9.5、「魚」を食べた場合、+7.9、小麦粉が+7.0、麺が+6.7、パンが+3.5。高たんぱくチーズにいたっては+23.6も酸性に傾いているそうです。

一方、尿pHをアルカリ性に傾けてくれる食品は少なく、野菜は-2.8、果物は-3.1とまたアルカリの度合いも酸性化に比べて小さいのがわかります。

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