骨を作る=カルシウムが必要=牛乳を飲む のが定番ですが、カルシウムの効果についていえば必ずしも世の中の常識が正しいとは言えないようです。
「欧米人とは違った日本人の体質」を書かれた医師の奥田昌子先生によると、大腿骨骨折の発生率とカルシウムの摂取量を国、地域ごとに比較したところ、1日あたりのカルシウムの摂取量が多い国ほど大腿骨骨折を起こす人の割合が高い傾向にあったそうです。もう意味がわかりませんよね。
これのトリックは欧米で行われる研究は、乳製品とそのサプリメントをカルシウムとして換算している前提です。
日本人の場合、欧米人と違って乳製品以外に海藻、大豆、小魚などからカルシウムを摂っているので、結論からいうと乳製品はあまり摂らなくてもいいのかも知れません。
また日本人男性43000人を対象に実施された調査では、乳製品の摂取量が増えるほど前立腺がんの発症率が上がるという結果が出ているので(汗)、無理して摂る必要はないかも知れませんね。女性の場合も、前回話したように乳がんとの関連性があるので気を付けて下さい。